はじめに
突然ですが2025年4月から電気通信大学の先端工学基礎課程に入学することにした
入学までの経緯
私は文理融合大学出身で、授業でプログラミングに出会い、長期インターンでコードを書くことで経験を積みつつ就活しエンジニアとして就職するという流れで今に至る。工学をガッツリ学んでいるわけではない。
自分の学部は卒業後は情報系の大学院に入学する人もいたため、就活当時は自分も進学か、そのまま就職するかを少し迷っていた。ただ、当時は自分がエンジニアが向いているかわからず、もしエンジニアが向いていたら大学で学び直せばいいやと考えまずは就職した。
その後、エンジニアとして働いていく中で、同僚の工学部出身勢は基礎がしっかりしてるなと感じることが多くなり、エンジニアも向いてるとわかったので、どこかのタイミングでふつふつと学び直したいという思いが強くなっていた。
そして、去年ライフワークのクライミングが指の怪我でしばらくできなくなった間、暇すぎて高校数学の問題集を解いていたり、Youtuberのヨビノリさんの動画をみていて楽しく、これは学び直すタイミングが来たなと感じた。
また、生成AIが進化している中で学びに対するコストが下がり、仕事と学びを両立できそうなこと。またAIを使いこなすためにも基礎をしっかり学びたいという思いもあった。
じゃあ大学を探そうとなり、ただ仕事も続けたいので、最初は通学が不要なオンラインで学べる大学にしようかとも考えた。
しかし、オンラインでやってモチベが続くか、仕事でもオンラインよりオフラインで対話する方が圧倒的に効率が良いと感じることが多く、せっかく入学するなら対面で学べる大学を探すことにした。
その中で、電気通信大学は物理や化学の実験の単位も必修だったり、対面で学ぶ大学メリットが最大にある大学だと思い受験することにした。
あとは、今勤めている会社にいる電通大の卒業生は、みんなすごい人ばかりだったのでその影響もある。また、説明会がオンラインで開催されていたが、面倒見が良さそうな雰囲気があったのも決め手だった。
入試までと試験内容について
出願にあたり、最終学歴の卒業証明書ではなく高校の調査表を提出する必要があり少し面倒だった。
入試は筆記と面接が別日で2日間で行われる。
筆記については数学、物理、化学、英語を120分の総合問題として解く。大問の1,2が数学、3が物理、4が化学、5が英語みたいな感じ。
過去問が生協に売っているので、それを見ると範囲が結構絞られていることがわかった。
- 数学: 微分積分、三角関数、ベクトル、確率
- 物理: 古典力学、電磁気
- 化学: 理論化学(特に電池、電気分解)
- 英語: 長文の単語穴埋め
特に工学部でよく使う範囲で絞られているイメージ、かつ物理と化学は参考書でも練習問題くらいの基礎的な問題が多い。
面接は受験した人のブログを調べると、志望動機を聞かれるくらいとわかった。
勉強
勉強は大体半年前から初めた。 時間もないので早めに過去問を見て範囲を絞って勉強することにした。
各教科やったことは以下の通り。
数学
- まずはモチベを上げるためにも数学検定2級に申し込み、数2/Bまでを復習
- 検定を受けて2時間ほどの試験でめちゃくちゃ疲れて。集中力のいいリハビリになった。
- 2級合格後に準1級の勉強もしていたが、途中で過去問で出題されてない範囲も結構あるなと思い、別教科に時間を割くようにした。
- 数3/Cは忘れてる部分が多かったので参考書や動画などで学び直しをした
物理
- ヨビノリの力学前編、ヨビノリの力学後編を見た。
- 電磁気についてはたのしい物理【高校物理】を見た。
- その後、参考書についている問題集を解くようにした。
化学
- 化学は高校で選択してないので、基礎から学び直した。
- NHK高校講座を見た。福くんが和ませてくれる。
- 映像授業Try ITの化学基礎を見た。先生のテンションが面白く飽きない
- その後、岸の化学をはじめからていねいに【理論化学編】を読んで問題を解いた。
英語
- DUO3.0(単語帳)を何周か
こんな感じで勉強し、受験前の2週間で過去問を4年分解いた。
実際の入試
11月の平日2日間にわたり試験が行われ1日目が筆記試験、2日目が面接試験という流れだった。
1日目の筆記試験の問題を開いた途端に、これまでの過去問とは随分範囲が異なる問題が出ていることがわかった。
特に物理、化学は力学、電磁気の範囲は全く出ず波動が出題。化学もこれまでほぼ100%出てた電池、電気分解は出題されず、化学平衡や熱化学方程式のみ出題されていた。
また、数学は微積やベクトルはでず、三角関数が2問と確率のみ。
物理と化学は範囲を絞って勉強してたため、解くのを諦めた問題もいくつかあり、全体でも4割いってればいい方かなと思った。
勉強不足を痛感したが、しょうがないと思い切り替え、1日目はさっさと寝て、2日目の面接に向かった。
面接は、志望動機を細かく聞かれた。特に
- なぜ電通大の先端工学基礎課程を志望したのか
- 大学入ったらやりたいことは何か。どうキャリアに活かしていきたいのか
- 大学で勉強するにあたって、勤務先の理解はあるか。どうやって学業と仕事を両立するか
を聞かれた。よくある動機で無難に答えた。結果はあまり期待してなかったが、合格通知が来た。
今年は面接の人数から見るに倍率が低そうだったので運が良かったのかもしれない。
もしくは面接では勉強できる時間が取れるか、日頃から勉強する習慣があるかみたいなことを厚めに聞かれたので、そういった部分が重視されているのかもしれない。
これから
来年からの授業に向けて、数学、物理、化学の基礎を学びなおす。また、入学までに大学の近くに引っ越すので、引っ越し準備もする。
夜間と週末に大学に通うことになるので仕事との両立が難しいかもしれない。だが、30代前半ですら20代後半の時より本当に疲れやすく老いを感じていて、本当に若い時にしか無理はできないんだなと痛感することが多く(もう若くないが今が一番若い)、勉強に限らずやりたいと思ったことはやっておきたい。
また、生成AIの進化によって、エンジニアの仕事も変わっていくと思うので、その変化に対応できるような方向で学んでいきたい。
ありがたいことに、会社も大学に通うことを応援してくれたので、そのサポートも受けながら、学びを楽しんでいきたい。
入学してからの様子はまたブログに書いていこうと思う。